ザンギの鉄道旅行

復刻版時刻表を使って色々遊んだり、たまにリアル旅行記も書いたりしています

HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス旅行記2日目~極寒の宗谷岬~

 

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↑この記事の続きです。

2日目は4年ぶりに稚内を訪れることにしました。以前稚内に行った時にやり残したこと、稚内駅の到達証明書の購入宗谷岬訪問を回収しに行きます。

以前訪れた時の旅行記はこちら↓

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宗谷 札幌730→1240稚内

2日目のスタートは札幌。まずはキハ261系0番台、特急宗谷稚内に向かいます。乗車時間5時間を超えるロングラン特急です。

他の特急は北斗〇号のように特急名の後に〇号という表記が入るのですが、宗谷は上下1本ずつしかないためか〇号の表記はありません。

特急宗谷は利用者の多い札幌~旭川間を走行するわけですが、自由席が1両しか設定されていない(札幌~旭川間を結ぶ特急カムイ、ライラックには自由席が基本的には4両)こともあり、自由席がとても混むという情報をネットで見かけていたため、指定席を取ることにしました。取った座席は1号車の後ろ半分(前半分はグリーン車)、ガラガラでした。他の号車の混雑度は見ていないので分からないですが、指定席なら窓側席を確保したうえで隣に人も来ないのではないかと思います。ちなみに札幌→稚内に関しては、車窓に天塩川や天気が良ければ利尻富士が見える、進行方向左側の席がおススメです。右側だと名寄到着直前にキロマキ編成が見られますが、景色は左側と比べると…という感じです。

途中新旭川を通過し石北本線と別れて、いよいよ4年ぶり2度目の宗谷本線に挑みます。旭川運転所にキハ283系がいた以外は沿線の景色に4年前と変わったところは見受けられませんでした。相変わらずきれいな景色です。自分でも4年前のことをどこまで覚えているのかは謎ですが。廃駅になるなどして当時より駅は減っているのですが、廃止されたのはすべて非特急停車駅なので特に実感はなかったです。4年前は普通列車で行ったので、宗谷本線の秘境駅や牛臭さに圧倒されていたのですが、この日は特急で秘境駅は通過、窓は閉鎖という感じだったので、「宗谷本線らしさ」をあまり感じることができずに終点稚内に到着です。「宗谷本線らしさ」はあれはあれで好きなんですけどね。

始めて稚内に来たときは普通列車で来たということもあり、かなりの達成感があったのですが、2度目でしかも特急利用となると割とあっさりしていました。稚内駅で到達証明書を購入しようと思ったのですが、売り切れということだったので、北の大地の入場券を購入することでその代わりとしました。

 

これですべての最〇端の鉄道駅の到着証明書を入手完了です。他の駅に行った時のことも別記事に書いているのでよかったら読んでみてください。

 

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北の大地の入場券購入後、駅の外に出てみます。めちゃくちゃ寒い。普通に朝の札幌より寒い。この時の私は半袖+上着1枚という服装だったのですが、長袖着とけばよかったなと少し後悔しました。天気予報によると最高気温14度ということだったのでそれで十分だと思ったんですけどね。結局この日の稚内の最高気温は10度だったそうです。

 


駅前の温度計によると8.8度とかいうおよそ6月の本州では考えられないほどの低さでした。しかも写真では風速3.6m/sですが、瞬間的には8m/sを超えるときもあり、体感温度はもっと低いものでした。さすが稚内。格が違います。

 

稚内からはバスで宗谷岬に向かうのですが、その時間まで40分ほどあります。外を出歩くことも考えたのですが、気温が低い上に傘をさすほどではないものの雨が降っており余計に寒いこと、宗谷岬から稚内駅に戻ってきてから列車の時間まで2時間ほどあるので戻ってきた後でも散策ができること、などの理由から駅ビル内のお土産屋さんを見るなどして時間をつぶしていました。

稚内駅前~宗谷岬は正規運賃では片道1420円なのですが、窓口で往復2560円の割引切符が買えるので、もちろんそちらを購入しました。写真は下部の切符を切り離した後のものです。

私を含め座席がほとんどすべて埋まるほどの観光客を乗せてバスは宗谷岬に向かいます。稚内駅と宗谷岬は地味に離れており、片道およそ50分ほどかけて宗谷岬に到着です。

ついにやってきました、(日本人が自由に訪れることができる中で)日本最北端、宗谷岬です。なぜこんなめんどくさい()がついているかというと、正確には宗谷岬は「日本最北端」ではないからです。上の稚内駅訪問記の方にも書きましたが、真の日本最北端は択捉島、カモイワッカ岬です。北方領土は日本の領土ですからね。また、北方領土を除く日本最北端はこれです↓

中央にある小さい島の正体は弁天島という、宗谷岬の北西約1.2km沖にある無人島で、こちらが北方領土を除く日本最北端になります。そんなわけで宗谷岬前にあんな()内の文言を追加したわけです。まあ、「本土最北端」とかで全然いいと思いますけど。

 

さて、宗谷岬ですが稚内駅前以上に寒いです。

それもそのはず、気温は稚内駅前よりもさらに低い8.0度、風速表示はありませんが、駅前よりも強い風がひっきりなしに吹いているというような感じで、手はかじかみ、耳は取れそうなくらい痛くなる、というほどでした。6月の日本でこんな経験をすることになるとは。写真の建物内はお土産屋さんになっており、そこで最北端到着証明を購入しました。

凍えるほどの寒さに身もだえながらも、宗谷岬周辺には展望台やら記念碑やらがあるのでそちらを見に行きました。特に写真は撮っていませんが。というか寒くて手はずっとポケットに突っこんだままにしておきたかったので撮らなかったという感じです。

 

バスで稚内駅に戻った後は北防波堤ドームに行ったり、稚内公園に行ったりして過ごしました。稚内駅周辺は宗谷岬と比べて相対的に「暖かい」ので手がかじかんだり、耳が痛くなったりといったことはありませんでした。

 

宗谷 稚内1744→2126旭川

キハ261系5000番台はまなす編成、特急宗谷に乗り込み終点の札幌ではなく、この日の宿泊地旭川に向かいます。自由席に乗りましたが、旭川まですいていました。増1号車のフリースペースではなく、普通の4号車の座席にいました。せっかくなのでフリースペースの方に乗ろうかとも思ったのですが、この日朝7時半から移動していた上に、前日の長時間移動の疲れも相まって、かなり疲れていたのでリクライニングシートでくつろぐことにしました。同じ路線を逆向きに進むだけなので特筆事項なく旭川に到着しました。

旭川にて


終わりに

稚内は本当に遠いです。特急を使っても札幌から5時間以上旭川からでも3時間40分以上はかかります。とはいえ、宗谷本線の沿線は景色がきれいですし、稚内にたどり着いた時の達成感は、特に初めてだと何物にも代えがたいものがあると思います。個人的な意見ですが、人生で一度くらいは行ってみてほしいなと思っています。

3日目は富良野線に乗り、美瑛の青い池に行ったり、富良野でメロンスイーツを食べまくったり、緑のラベンダー(開花前)を見たりしました。そのことは次の記事で。

 

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