ザンギの鉄道旅行

復刻版時刻表を使って色々遊んだり、たまにリアル旅行記も書いたりしています

日本最北端の駅、稚内駅訪問記

少し自慢(?)かもしれませんが、私は日本最○端の駅、と呼ばれる鉄道の駅すべてに行ったことがあります。東根室は通過ですけど…、あとゆいレールは鉄道とみなしていない派です)

と、いうことでそれらの駅への旅行記訪れた順に書こうと思います。

最初に行ったのは稚内です。

もう4年ほど前になりますかね、夏に青春18切符を使って旭川駅から稚内駅まで行きました。

昼過ぎの名寄行でまずは名寄駅に向かい、そこで稚内行きに乗り換えました。

さて、宗谷本線といえば、秘境駅が多い路線として有名です。そのことは知っていたのですが、実際見る宗谷本線の駅たちは私の想像なんかはるかに超えていました。それより前に三江線(2018年4月1日廃線)に乗ったことがあり、その三江線でよく見た、"盛り上がり"のような部分の上に砂利が敷かれたホームを想像していたら出てきたのがこんな駅でした。↓

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こんな木の板で足場を組んだホームがあるだけの駅なんか初めて見ました。正直、これホンマに駅なん?と思いました。名寄以南はまだ三江線のような砂利が敷かれたホームも多かったのですが、名寄以北はなこんな駅が多かったです。最初はいちいち驚いていたのですが、何度もこのような駅を見るうちに次第に慣れてきて、そういうもんやと納得しましたが、初めて見たときの衝撃は今も鮮明に覚えています。

さらに、宗谷本線沿線は牧場が多い上に、乗った列車に冷房がついておらず、窓を全開にして扇風機を回していた(それで十分涼しいです)ので、車内はかなり牛の匂いがします。

秘境駅―北海道ローカル線の洗礼を浴びたような気分でした。

とはいえ宗谷本線は景色がよいことでも有名で、下のような景色を車窓から見ることができます。

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天塩川

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サロベツ原野

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晴れていれば利尻富士も見えます

 そんなこんなで稚内に到着しました。旭川を出て乗り継ぎや列車待ちの時間も合わせて7時間くらいかかりましたかね。

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夜に着いたこともあり、この日は速攻ホテルに向かいました。海がすぐ近くということもあり、とても風が強かったです。風車もありましたし。調べてみると稚内市の年間平均風速は7m、風速10m以上の日は90日以上とのことでした。

 

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上の2枚は翌朝に撮りました。

せっかくなので、宗谷岬にも行きたかったのですが、朝10時頃の列車に乗らなくてはならなかったので、諦めました。稚内駅から宗谷岬までバスで50分くらいかかるらしいんですよね。また別の機会に行きたいと思います。

ちなみに、日本最○端の駅では到達証明書なるものが購入できるのですが、いつか宗谷岬行くためにまた来るやろからええか〜と思い、このときは買いませんでした。まだ行けておらず、稚内駅以外の3駅はすべて手に入れたので、あのとき買っておけばよかったな〜と少し後悔しています。

ところで、日本最北端はよく宗谷岬と言われますよね。しかし、北方領土を日本の領土と主張するならば、日本最北端は択捉島カモイワッカ岬となるはずですし、私は普段からそう主張しています。しかし、観光のことを考えると、日本人が訪れるのにパスポートが必要なカモイワッカ岬を日本最北端というのは、あまり都合が良いとは言えません。そこで、仕方なく宗谷岬を(日本人が自由に訪れることができる中で)日本最北端としているのだと勝手に想像しています。まあ、突っ込むのはこの辺にしておきましょう。

ちなみに北方領土を除いても、正確には日本最北端は宗谷岬ではありません。宗谷岬の北西約1.2km沖にある弁天島という無人島です。しかし、普通の手段で訪れることはできないので、実質、宗谷岬が(日本人が自由に訪れることができる中で)日本最北端ということになっているようです。

後半は訪れてすらいない"日本最北端の地"に色々物言いをつけましたが、北方領土に鉄道がないため、稚内駅は紛れもなく日本最北端の駅です。宗谷岬に行ったら、またその時の旅行記も書こうと思います。とはいえ、宗谷本線を18切符でもう一度乗るのはちょっとしんどいなと思うので、今度は特急か飛行機を使おうかなと思います。