ザンギの鉄道旅行

復刻版時刻表を使って色々遊んだり、たまにリアル旅行記も書いたりしています

みんなの九州きっぷ(北部版)利用の九州旅行記2日目

 

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↑この記事の続きです。

ゆふいんの森1号 博多924→1137由布院

この日はまず特急ゆふいんの森にて由布院に向かいます。一度ゆふいんの森に乗ってみたかったんですよね。ゆふいんの森にはキハ71形ゆふいんの森Ⅰ世(4両)ととキハ72形ゆふいんの森Ⅲ世(5両)があるのですが、1号はキハ72形でした。席は先頭1号車の中ほどのD席(進行方向右側)です。由布院方面行は慈恩の滝豊後森機関庫が見える右側席がおすすめです。また、私の席からだと前面展望はなかなか見づらかったです。

途中、原田(こう書いて「はるだ」と読みます)でしたかね、或る列車を追い抜いたんですが、私の席とは反対側に止まっていたため、写真を撮ることはできませんでした。

車窓を眺めること2時間ほど、終点由布院に到着します。次は別府行きのゆふいんの森3号に乗車し大分に向かうのですが、それまで1時間ほど時間があるので、昼食をとったり、駅前を散策したりしました。ゆふいんの森3号で博多→大分といってもよかったのですが、キハ71形とキハ72形両方に乗りたかったこと、由布院を散策したかったことからこのような行程にしました。

ゆふいんの森3号 由布院1238→1323大分

次はキハ71形です。外観もさることながら、車内の様子も違っていました。今回の席は先頭1号車の3列目、ということで全面展望はそこそこ見やすかったです。

さて、大分到着後はソニック36号(白 大分1411→1537小倉)で小倉まで行き、1時間待って小倉からソニック40号(青 小倉1639→1728博多)に乗車し博多に行き、空路にて帰途につく、というように青と白両方のソニックに乗る予定だったのですが、ゆふいんの森3号の車内でソニックの時間を確認していると臨時ソニック74号があることに気づきました。これに乗ると博多着が1547ということで博多到着後、白いかもめにて博多↔佐賀往復ができることが分かりました。最後に特急かもめにもう一度乗りたかったことから急遽こちらに変更することにしました。白いかもめと白いソニックはどちらも同じ885系なので、ソニック74号が青だと結局両方乗ったことになり、当初の予定の目標も一応達成となるのですが、さてどちらだったのでしょうか

 

大分駅到着直前、留置所に885系白いソニック)が待機しているのを見て、おそらくソニック74号が白だと悟り(ちなみに1次車でした。過去記事にも書いていますが、私は圧倒的に2次車派です)、じゃあ青いソニックはまた今度と思っていると、前方に見覚えのある黒い列車が見えてきました。いや、まさか2日連続で?と思っていると案の定その正体はこちらでした。↓

 



そう、ななつ星in九州です。前日佐賀駅で遭遇してとても驚いたのですが、まさかの2日連続遭遇ということで大興奮でした。私は別にななつ星のスケジュールを調べていたわけではないので、本当にたまたまなのですが、こんなことあるんですね。本当にびっくりしましたし、うれしかったです。

ちなみにななつ星の行先は「新たな人生」でした。

ソニック74号 大分1345→1547博多

 

さて、ななつ星に2日連続で遭遇し大興奮の私ですが、それを横目にソニック74号で博多に向かいます。ソニックには停車駅の多いタイプ少ないタイプがあるのですが、このソニック74号は停車駅の少ないタイプで、大分を出ると、別府、中津、行橋、小倉、黒崎、折尾のみに停車し博多に向かいます。多くのソニックが停まる杵築やUSA、宇島といった駅も通過していきます。

席は6号車の1番前。博多行のソニックは大分→小倉は6号車(青ソニックは7号車)が先頭、小倉で向きを変え、小倉→博多は1号車が先頭となります。ということで前日のかもめ94号と同じく、885系の見にくい前面展望を楽しむこととします。

 

前述の通り、このソニックは停車駅の少ないタイプで、かなりの勢いで飛ばしていきます。885系の性能をフル活用しているんじゃないでしょうかね。めちゃくちゃ速かったです。特に別府→中津間はノンストップで約70kmの距離を38分で走り抜けるという俊足ぶりでした。高速走行しながら、カーブでは振り子で車体を傾けるというのが乗っててとても楽しかったです。かもめも肥前鹿島~諫早間で約40分ほどノンストップの区間があるのですが、急カーブが多くて速度が抑えられること、途中ですれ違い待ちをすることから、前日かもめに乗ったときはそれほど高速振り子を楽しめなかったんですよね。あれはあれで左右に次々と揺られて楽しかったのですが。

 

小倉に到着し、ふと窓の外に目をやるとこんな列車が停まっていました。↓

 

少し見えにくいかもしれませんが36+3です。こちらもスケジュールを知らなかったですし、遭遇してとても驚きました。前日は、かわせみ・やませみ・いさぶろう・しんぺい、ななつ星そしてこの日は、或る列車ななつ星、36+3と、2日間でこれほどの観光列車にたまたま遭遇するとは持っているなと思いました。

 

かもめ27号 博多1555→1632佐賀

前日885系、白いかもめには合計3回乗ったのですが885系革張りシートに乗りたかったため、もう一度乗りに行きました。885系はデビュー当初グリーン車だけでなく、普通車も全席革張りシートでしたが、革のにおいが苦手や、すべって乗り心地が悪いなどの理由により、モケットのシートに変更されていき、今では革張りシートはグリーン車と一部の編成の1号車指定席にしか残っていません。

885系の革張りシート

革張りシートに乗れるかは運要素もあったのですが、しっかり革張りシートに乗れました。しかも私が大好きな2次車です。帰る前にもう一度2次車に乗れてよかったです。

また、よく見ると前日乗ったかもめ94号と同じ、SM9編成でした。

 

かもめ26号 佐賀1637→1713博多

最後に乗車したのはかもめ26号です。885系1次車でした。自由席乗車の列が結構長く、座れるか心配だったのですが、なんとか座れました。

 

おわりに

こんな感じで九州北部を旅行しました。大好きな885系に乗れたり、たくさんの観光列車に遭遇したりととても幸せな旅行でした。博多~鳥栖間は何回移動すんねんとつっこみたくなるくらい乗りましたけどね。(笑)

最後に、今回は8000円のみんなの九州きっぷ(北部版)利用し特急、新幹線に乗りまくったのですが、正規運賃だとどのくらいかかったのか計算しようと思います。乗車券はひとまとめにせず、それぞれの区間で購入し、指定席を利用した区間は指定席運賃も加え、九州ネット切符などの割引切符も使わないものとします。

 

 

なんと44980円でした。みんなの九州きっぷ恐るべし。8000円で約45000円分も乗っていたとは。博多~長崎の往復でも十分元は取れますし、九州在住の方にはちょっとした遠出にも使えますね。

以上最後まで読んでいただきありがとうございました。

みんなの九州きっぷ(北部版)利用の九州旅行記1日目

みなさん、お久しぶりです。2か月ぶりぐらいですかね。

さて、つい先日みんなの九州きっぷ(北部版)を使って九州旅行に行ってきたので、その時のことを書こうと思います。

みんなの九州きっぷとは?

まずは軽くみんなの九州きっぷの説明をします。JR九州から発売されているフリー切符で、連続する土日祝日の2日間、JR九州の新幹線、特急も含め乗り放題になるという切符です。指定席にも2日間で合計6回まで利用できます。また、JR九州内乗り放題なので、JR西日本管内の山陽新幹線小倉~博多間は利用できないので注意が必要です。値段は全九州版がおとな15000円(こども2000円)、北部九州版がおとな8000円(こども1000円)です。

連続する土日祝日2日間しか使えないという縛りがありますが、8000円で新幹線、特急も含め乗り放題になるというのが最大の魅力かなと思います。

2022年5月現在の情報だと5月29日(日)利用分までの発売のようです。ただし、購入は25日(水)までしかできないようなのでこれから利用を考えている方は、注意が必要です。

前置き

私は2か月ほど前にも九州に行ったのですが、なぜまた九州に行ったかというと、①前回行ったときに大好きな885系2次車に乗れなかったこと、②西九州新幹線開業前にもう一度特急かもめに乗りたかったこと、この2つの理由からです。

 

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上の記事で前回かもめ(885系1次車)に乗った時のことを書いているので、よかったら読んでみてください。

そんなこともあって今回の旅の最大の目的は885系2次車に乗るということでした。何としても885系2次車に乗りたかった私は、JR九州に乗車日に885系2次車がかもめ何号に運用されるのかを教えてくれと問い合わせたのですが、当日まで変更の可能性があるから答えられないとのことでした。となれば当日の運にかけるしかありません。そこで時刻表を見ると、かもめ17、19、21号と3連続で885系が来る(時刻表では何系が来るのかはわかります)とのことでした。885系は1次車がSM1~7の7編成、2次車がSM8~11の4編成があるので、かもめ17、19、21号の少なくとも1つが2次車となる確率は全体から、すべてが1次車となる確率を引いて、1-7/11×6/10×5/9=26/33、つまり8割近くとなることが分かります。(17、19、21号には別の編成が使用されます。)また、私は長崎で皿うどんを食べたかったので、かもめ17号(博多1055→1252長崎)で長崎に向かい、これが2次車ならそれでよし、1次車なら昼食後長崎駅で19、21号が2次車かどうか確認し2次車ならその折り返しかもめに乗る、という作戦を立てました。全部1次車なら…もうあきらめます。では実際どうなったのでしょうか。前置きが長くなりましたが、旅行記の方に入ろうと思います。(やっとかよ)

ハウステンボス・みどり3号 博多836→915佐賀

みどり側


まず乗ったのはこちら。当初はかもめ17号の出発までホテル(言い忘れていましたが、私は前日の夜飛行機で福岡入りしていました)で過ごそうと思っていたのですが、せっかくのフリー切符、さまざまな特急に乗ろうと思い、前々日の夜、佐賀往復を決めました。

 

 

ハウステンボスとみどりは貫通車同士の連結のみだと思っていたのですが、こんな風に貫通車と非貫通車の連結もあるんですね。この後もハウステンボス・みどり号とはちょくちょく出会いましたが、貫通車と非貫通車の連結は結構見かけました。

 

ハウステンボス

こちらで佐賀へ向かいます。私が乗ったのはみどりの方です。なお、土曜日の朝に佐世保ハウステンボスに向かう列車ということで博多発でも自由席は混むかなと思ったので、指定席を取りました。朝早くから自由席確保に並ぶのも嫌でしたし。

かもめ108号 佐賀926→1006博多

佐賀からは787系かもめ108号で再び博多まで。もちろん私はかもめは885系白いかもめ派なのですが、1回くらいは787系にも乗ろうと思いこの列車に乗ることにしました。このかもめ108号は佐賀始発なのですが、やはり土曜日の朝に博多に向かう列車ということもあり自由席は混むかなと思ったので、指定席を取りました。とはいえ、この列車7両編成のうち5両は自由席なので、自由席でも普通に座れたと思います。指定席を取った後に自由席が5両もあることに気づきました。

そして、博多に着くとこんな列車が↓

かもめ91号 奥はゆふいんの森

885系2次車!臨時かもめ91号に充当されていました。私の持っている時刻表にはこれは乗っていなかったとはいえ、完全に見落としていました。2カ月前にこの列車の存在は知っていたのに…(しかも臨時列車とはいえ毎日のように運行されるらしい)これに乗ってもよかったのですが、前日にかもめ17号の指定席を取っていたこと、指定席を取った後でも列車の出発前なら窓口で変更できるのですが、窓口に長蛇の列ができていたこと、アートギャラリーがある2号車(指定席)に乗りたかったことからこの2次車は見送ることにしました。

また、このとき博多にはかわせみ・やませみ・いさぶろう・しんぺいが停まっていました。こんな名前ですが、これで一つの特急です。


詳細なダイヤは知らなかったので、いるとは思わなかったですし嬉しかったです。

 

かもめ17号 博多1055→1252長崎

そして、私が乗ったかもめ17号がこちら

1次車でした。しかも、2カ月前と同じSM3編成です。まあ、そこは別にいいんですけどね。2次車は長崎→博多で乗ることにしましょう。

さて、かもめで長崎に向かう途中佐賀駅でこんな列車に遭遇しました。

ななつ星in九州さっきのかわせみ・やませみ・いさぶろう・しんぺいも驚きましたが、ななつ星はその比じゃないくらい驚きました。まさかこんなところで出会うとは。写真はかもめ出発時に先頭部を頑張って撮ったものであまりキレイではないですね。

さて、私はかもめ19、21号が2次車かどうかを長崎駅で確認しようと思っていましたが、17号は途中で、博多で折り返して19、21号になる前のかもめとすれ違うので、あわよくばその際2次車かどうか確認しようと思っていました。そんな一瞬で確認するのはまあ無理やろと思っていましたが、なんと確認に成功しました。その結果は…両方1次車でした。(泣)上の計算で、17、19、21号がすべて1次車である確率は2割ほどということで、さすがにどれか1つは2次車が来ると信じていたのですが、まさか2割の方を引くとは…

先ほど私は全部1次車ならあきらめる、と書きました。しかし、別にあきらめる必要はないんですね。なぜかというと、そう、かもめ91号が2次車だったからです。かもめ91号は長崎到着後、引き上げられ、長崎1546発臨時かもめ94号博多行きとなります。と、いうことでこの94号に乗ることにしました。こうやって何とか私は思い焦がれた2次車への乗車に成功するわけでした。

車窓を眺めつつ、そんなことを考えながら私の乗るかもめは長崎に到着します。長崎では皿うどんを食べるつもりでどこで食べようかと思っていましたが、みんなの九州きっぷでは特典として、AMUプラザ長崎で使える500円引きクーポンをもらえるので、AMUプラザ内の中華料理店にて皿うどんを食べることにしました。みんなの九州きっぷでは様々な施設で特典がもらえるんですよね。

さて、昼食後かもめ94号の出発までどう過ごすかです。長崎観光は2カ月前にしたので今回は諫早に行くことにしました。

区間快速シーサイドライナー 長崎1358→1422諫早

この旅唯一の非特急列車です。また、出発前に長崎1351着かもめ19号の充当列車を確認しましたがやはり1次車でした。まあ、念のため。

発車後すぐに待機中の885系SM9編成(後のかもめ94号が見えました)

それ以外は特筆すべきことなく、諫早に到着します。

諫早では10分ほどの滞在時間で駅前を少しうろうろしただけです。ただそのためだけに諫早に来ました。このときは諫早バスターミナルが5月15日をもって移転することを知らなかったのですが、行けばよかったなーと今になって少し後悔しています。

 

かもめ21号 諫早1432→1450長崎

かもめに長崎→博多フルで乗りたかったので一度長崎に戻ります。21号もやはり1次車でした。

 

かもめ94号 長崎1546→1752博多

さあ、いよいよ待ちに待った2次車です。

 

席はもちろん先頭6号車の一番前!この席を取るために始発の長崎まで戻ったというのもあります。一番前で全面展望を楽しみます。と言いたいところですが、885系の先頭部の形状からか、席から前部は見えにくかったです。ちょっと残念でしたね。とはいえ、乗りたくてたまらなかった885系2次車を満喫して2時間ほどで博多に到着しました。あんなに乗りたかった2次車にやっと乗れたのですが、いざ書いてみるとあんまり書くことがないですね。

 

博多到着後、2次車に別れを告げ、車外にでるとこんな写真が撮れました。

全部ソニック運用に入る車両ですし、実際全部ソニックだったら面白いんですが、そんなわけはなく、真ん中2つ(885系)はかもめです。ちなみに左の885系は1次車です。

 

さくら563号 博多1804→1842熊本


博多に着いた後は夜ご飯を食べるために熊本に向かいます。なぜ熊本に向かうのかというと、2カ月前九州新幹線鹿児島中央新鳥栖間乗車と、博多~新鳥栖の1区間のみ未乗車というなんとも中途半端なことになっていたので、その埋め合わせも兼ねてです。新鳥栖で降りてもいいのですが、2カ月前来た時まあ、何もなさそうでしたので。えきそばはありましたけどね。熊本まで行けば飲食店探しにも困らないだろうということで熊本まで行きました。

 

つばめ330号 熊本1930→2018博多

帰りは800系つばめに乗ります。熊本まで来たのはこれに乗ってみたかったというのもあります。特筆すべきことはなく、無事博多に到着しました。

おわりに

1日目はこんな感じでひたすら列車に乗っていたのでかなり疲れました。しかし、乗りたかった885系2次車に乗れた上、ななつ星とも遭遇するなど大満足の一日となりました。2日目はゆふいんの森ソニックに乗った後、また博多↔佐賀往復をしました。そのことは次の記事で書こうと思います。長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

博多→宮島→広島 途中で「ある列車」に遭遇!(或る列車とは言ってない)

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この記事の続きです。この日は博多から宮島に寄ったあと広島に向かいました。

元々この記事は書くつもりはなかったのですが、途中で「ある列車」に遭遇したので書くことにしました。

 

博多8:51→10:01小倉

博多→小倉の移動は新幹線が主なようですが、青春18切符利用の私は小倉まで1時間強をかけて快速で移動します。博多から離れることラッシュも終わりかけであること、からか車内は2人掛けクロスシートの1人分は空いており、座ろうと思えば全員座れるけど、立っている人もいる、くらいの混雑度でした。それ以外特に書くことはなかったです。

 

小倉10:11→10:25下関

小倉駅にて、今度は下関行に乗り換えます。下関行を待っていると、隣のホームに大分から来た特急ソニックが入ってきました。885系白いソニックでしたが、残念ながら1次車でした。私は個人的に885系2次車が大好きなんですが、1次車はそんなに好きではないです。

下関行に乗り込み、いよいよ関門トンネルを通り九州脱出、本州上陸となります。ちなみに小倉〜下関間で交流と直流が切り替わるいわゆるデッドセクションと言われる区間があるため、途中で電気が消えます。故障とかではないのでご安心を。

 

そして、下関到着です。ここでタイトルの「ある列車」を回収しましょう。

タイトルにも書きましたがJR九州の観光列車或る列車ではありません。下関駅で見た、ということでその正体にピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。

 

下関駅が近づき減速する列車。乗り換え準備をする私。ふと窓の外に目をやるとそこには見慣れない瑠璃紺色の列車が。もしかして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そう、「ある列車」の正体は「WEST EXPRESS 銀河」でした。初めて見ましたし、狙ったわけでもなく、ホントに偶然だったので、とても興奮しました。まさかこんな風に出会うとは。いいもの見せてもらいました。

下関10:30→14:15岩国14:26→14:48宮島口

銀河との出会いに興奮冷めやらぬ中、岩国行きの普通に乗り込みます。銀河のほうが先に下関に着いていたようでしたが、私の乗る岩国行き普通の方が先に出発しました。

途中、新山口駅で33分の長時間停車があったのでその間に昼食を取りました。33分じゃ厳しいだろうと1本後の列車に乗る予定だったのですが、うどんにしたこともあってか余裕で下関から乗ってきた列車に再び乗り込めました。この新山口で銀河が岩国行普通を抜いていきました。

 

そして、岩国で乗り換え、宮島口に向かいます。宮島口〜宮島はフェリーですが、なんと青春18切符でこのフェリーに乗ることができます。ここで、1つだけ注意点が。宮島口〜宮島間にはJR西日本宮島フェリー宮島松大汽船の2社のフェリーが運行されているのですが、青春18切符で乗れるのはJR西日本宮島フェリーのみです。宮島松大汽船には乗れません。

また、どちらも通常時15分ごとに運行されており、所要時間は10分ほどです。

 

というわけでJR西日本宮島フェリーで宮島に向かいます。フェリー乗り場に着くとすぐ発車ということで急いで乗り込みます。

以前来たときは厳島神社の大鳥居が工事中だったので、今回は全貌が見られると楽しみにしていたのですが、船内放送によるとまたもや工事中とのこと。なぬ、そんなアホな、嘘やろ…楽しみにしてたのに…

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こちらが工事中の大鳥居です。逆に珍しいしええやんとか言われますが、以前来たときも工事中でしたし、私としては工事中でない普通の大鳥居見たかったです。

 

その後広島に向かい宿泊、翌日原爆ドーム平和記念資料館、そして爆心地を訪れました。

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原爆資料館を訪れて感じたことなどはこちらの記事↓に書いているので、合わせて読んでいただければと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

長崎観光記

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時系列的には上2つの記事の間です。

さくらかもめ鹿児島中央から長崎に移動し、そこから長崎を観光しました。

駅から出口を出て、市電乗り場に向かいます。

この日は市電の1日乗車券(600円)を利用しました。長崎市電は、1日乗車券のほかに、24時間乗車券(700円)なるものもあるのですが、私はその日しか使う予定がなかったため、1日乗車券の方にしました。例えば、昼過ぎに長崎に着いて、その日と翌日の午前中両方市電を利用したい場合は24時間乗車券を利用すれば良いと思います。ちなみに普通に乗ると、大人1人140円です。払いにくい、、、

この3日後広島行きましたけど、広島の市電は190円でもっと払いにくかったです。

なんでこんな払いにくい値段なんでしょう?ICカード使うか1日乗車券買えってことなんですかね?

 

そんなことはおいといて、まず向かったのは原爆資料館です。

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原爆資料館の電停(そのままのわかりやすい名前)で降ります。電停からは近いですが、資料館までは急な上り坂でした。

入場料200円を払って中に入ります、

展示は「1945年8月9日」「原爆による被害の実相」核兵器のない世界を目指して」「ビデオルーム他」と続きます。

「1945年8月9日」では原爆が投下された11時2分を指して止まった時計、被爆前の長崎の街や市民の生活、きのこ雲の映像が、「原爆による被害の実相」では、当時の長崎の惨状、被爆者の遺品、生存者の訴えなどが、核兵器のない世界を目指して」では核兵器開発の歴史や国際情勢、現代の核兵器が、それぞれ展示されており、「ビデオルーム他」では原爆記録映画の上映や、原爆、平和に関するクイズコーナーがありました。

まあ、なかなか堪えました。先程言った通りこの3日後、広島に行き平和記念資料館も訪れたのですが、両館とも原爆の被害をリアルに伝えており、訴えかけてくるものがありますし、改めて原爆、戦争の悲惨さが身に沁みました。訪れたとき、そしてこの記事を書いているときは、ちょうどウクライナが軍事侵攻されているときでしたので、誰とは言いませんが、○シアのフ○ーチンに見てほしいと強く思いました。

 

原爆資料館をあとにして、今度は平和公園に向かいます。その途中、原爆落下中心地なるものがあったので立ち寄りました。写真をよく見ると、「原爆殉難者名奉安」の横(奥?)に「原子爆弾落下中心地」と書いてあるのが分かると思います。

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中心地にはこの碑の他にも浦上天主堂の遺壁の一部を移転したものや被爆当時の地層などがあり、こちらでも原爆の被害を目の当たりにすることができます。

次に平和祈念像に向かいます。私は平和祈念像があるところだけが平和公園だと思っていたのですが、先の原爆落下中心地を含め、野球場があるところや資料館があるところも全て平和公園に含まれるようです。そうなると、「原爆資料館をあとにして、今度は平和公園に向かいます。」というのはおかしな表現だったかもしれません。まあ、資料館から像の方に向かい、途中で原爆落下中心地を訪れた、ということです。

 

入り口から階段orエスカレーターで少し上がった先に平和祈念像がありました。

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平和公園内に静かに、しかし、強く佇んでいました。

点を指す右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は平和を表し、軽く閉じた瞼で原爆犠牲者の冥福を祈っているそうです。

 

先述の通り、私はこの3日後に広島も訪れました。(3回目)

原爆投下後75年は草木も生えないだろうと言われたそうですが、両市とも豊かな緑が広がっており、一見この街にほんとに原爆が落ちたのか?というほどキレイな町並みが広がっています、しかし、街を歩いてみると広島の原爆ドーム、長崎の山王神社の一本柱鳥居など当時の遺構が残されており、当時の惨状をうかがい知ることができますし、資料館を訪れれば、多くの展示とその解説文、そして被爆者の方の証言からあのとき、そしてあの後何が起こったのか詳しく知ることができます。

皆さんも何かの機会に是非広島、長崎を訪れてほしいと思います。きっと何か思うところがあると思います。

 

さて、平和記念公園をあとにして市電で出島に向かいます。出島は外からちらっと見ただけで中には入りませんでした。

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入場料は520円です。ちなみに私は入場料が500円を超えると入る気があまり起こらない、という人です。より正確に言うと、リスク(入場料)とリターン(その施設の"面白さ")を計算するのですが、多くの施設でリスク<リターンリスク>リターンに入れ替わる点が私の場合500円だということです。500円を超えると急にリターンへの期待値が大きくなっちゃうんですよね。

とはいえ、500円を超える施設には絶対に入らないというわけではなく、絶対に入りたい!という施設など、リスク<リターンと判断したら1000円だろうが入場料を払って入りますし、500円以下でもリスク>リターンと判断したら入りません。施設によりけりですが、だいたい500円超えると入りません。

出島の場合私の中でリスク>リターンだったのでスルーしました。

原爆資料館はリスク<<<<<<<<<<リターンと判断し即入館しました。)

 

出島の周りを歩いたあとは大浦天主堂とその隣グラバー園に向かいます。出島から大浦天主堂までは直通の市電がないので出島停留所の隣、新地中華街で乗り換えですが、市電の1駅は大したことないので新地中華街まで歩いそこから市電に乗り、大浦天主堂に向かいました。停留所からまた原爆資料館と同様、坂を上り大浦天主堂に到着。入場料は1000円。こんなことを言うのはなんですが、正直教会を見るだけで1000円は高すぎませんか?リスク>リターンと判断しスルーします。そして隣のグラバー園へ。こちらは入園料620円です。こちらもスルーです。私の大浦天主堂グラバー園訪問はただ市電に乗って坂を上っただけで終わりました。

 

出島、大浦天主堂グラバー園とも素晴らしい施設なんでしょうし、絶対訪れてみたい!という方もいらっしゃると思いますが、私個人としては入場料がちょっと…という感じでした。

 

今度は市電で眼鏡橋↓に向かいます。

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この写真は私が撮ったものではありません。私も写真を撮りましたが、結構他の方が写っていたので載せるのをやめて、写真ACよりお借りしました。

橋を渡るもよし、下に降りて歩くのもよしという感じで、出島、大浦天主堂グラバー園に入らなかった私はしばらく散策していました。

 

 

長崎には他にもいろいろ観光スポットがありますが、時間の関係で私が訪れたのはこれだけです。また、私は後半結構スルーしましたが、訪れたいところがあれば是非入ってみて下さい。

日本最西端の駅、たびら平戸口駅訪問記

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日本最○端の駅、私が最後に訪れたのはたびら平戸口駅です。 

始まりは長崎駅、まずは区間快速シーサイドライナー佐世保に向かいます。

シーサイドライナーに乗り、発車を待っていると…横を博多発の白いかもめが駆け抜けていきました。下の記事にも書きましたが、私は885系2次車が大好きなんです。

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885系には1次車と2次車があり、パッと見ではライトの大きさが見分けるポイントです。先頭部が通過する際、目を凝らしてライトの大きさを見定めます。大きい!てことは、2次車や!2次車ファンの私は急いで車外に出て写真を撮りに行きます。

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やっと会えました、2次車!もうホント嬉しかったです。しかもこのあと、私が乗るシーサイドライナー長崎駅を先に出たのですが、諫早の長時間停車の間にこの885系2次車のかもめが追い抜く、ということで諫早でもじっくり見られたのでとても満足でした。

 

朝から2次車を見られて上機嫌のまま大村湾を眺めつつ、長崎から2時間ほどで終点佐世保に到着します。

この佐世保駅はJRの日本最西端の駅、となります。

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日本最○端の鉄道駅の少し前に日本最○端のJR駅を制覇しました。

佐世保駅を散策したあと、松浦鉄道に乗り、たびら平戸口駅に向かいます。この日は青春18切符を利用したのですが、松浦鉄道第三セクターのため、青春18切符利用不可ですので、佐世保たびら平戸口の往復割切符を自動券売機で購入しました。

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佐世保たびら平戸口の正規運賃は片道1340円なのでこの往復切符は780円ほど安い、ということになります。他にも、旅名人の九州満喫きっぷというJR九州に限らず、松浦鉄道肥薩おれんじ鉄道といった第三セクター西鉄等の私鉄、さらには市電と、九州内の鉄道全てに乗れる切符を使う、という方法もあります。ちなみに、3回分で11000円と18切符と比べると少し高いです。

 

そんなこんなで佐世保から1時間20分ほどでついに日本最西端の駅をたびら平戸口に到着します。

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ついに日本最○端の鉄道駅全駅制覇です!(ゆいレールは鉄道とみなしていない派です)ここまで長かったような短かったような…

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ここに載っている4駅すべてを訪れました

私が初めて訪れた日本最○端の駅は稚内駅なんですが、その時はまさか3年半後に日本最○端の鉄道駅を制覇するなんて思いもよりませんでしたし、感慨深いものがありました。しかし、一番上に貼った「稚内駅訪問記」でも書きましたが、私は稚内駅の来駅証明書を購入しておりませんので、すべての証明書を集めるためにもう一度稚内駅に行かなければなりません。あのとき買っておけばよかったなーと少しこうかいしています。

 

たびら平戸口駅で訪問証明書を購入します、(200円)そして駅に出ると日本最西端の駅の碑がありました。

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その後、1時間ほどで辺りを散策した後、佐世保に戻り、普通列車を乗り継いでこの日の宿泊地、博多に向かいました。

 

これにて日本最○端の鉄道駅訪問シリーズは終了です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

九州新幹線さくら&白いかもめ乗車記

 

こちらの記事の続きです。↓

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前日に日本最南端の鉄道駅、鹿児島県の西大山を訪れた私はこの日、日本最西端の鉄道駅、たびら平戸口がある長崎県に向けて移動しました。この旅行では青春18切符を使っており、この日も青春18切符と、肥薩おれんじ鉄道の1日乗車券(1500円)を利用して、鹿児島中央→川内→八代→鳥栖→長崎と向かう予定でした。

しかし、この日の朝、起床後すぐに猛烈に「特急かもめに乗りたい!」という欲望が湧いて、抑えきれなくなりました。抑えきれない欲望は、他人に迷惑をかけるなら抑える必要があると思いますが、私が鹿児島中央から長崎への移動方法を18切符と1日乗車券から新幹線と特急に代えたところで誰かに迷惑をかけるわけではないでしょう。肥薩おれんじ鉄道の収入が1500円減るだけ。バタフライエフェクトとか知らん)

つまり、私のかもめに乗りたいという欲望を抑えつける必要性はないというわけです。あとは簡単です。欲望のままみどりの窓口に向かい、「長崎まで」といい切符を購入するだけです。こういう素直な欲望はできる限り大切にしたいものです。

 

と、いうことで急遽予定を変更し、新鳥栖まで九州新幹線さくらに乗り、そこで特急かもめに乗り換え長崎に向かうことにしました。一人旅なのでこういう融通はいくらでも利きます。そこが一人旅の利点と言えるでしょう。

 

まず乗ったのは鹿児島中央9:02発のさくら546号新大阪行です。

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新鳥栖駅にて

乗換案内によると1本後のさくらでも長崎着は同じ時刻になるとのことでしたが、新鳥栖駅周辺を散策したかったためホームに停まっていたこちらのさくら546号に乗ることにしました。私は九州新幹線に乗るのが初めてで、どのような車窓が広がるかとても楽しみにしていました。が、トンネルだらけで残念でした。晴れの日の朝なのに黒が多めの車窓を楽しみつつ(もちろん皮肉)鹿児島中央から1時間半ほど、10:28に乗換地、新鳥栖に到着です。さくら東海道新幹線で言うとひかりの位置付けの準速達列車ですが、さくら546号は九州新幹線内では新大牟田筑後船小屋を除く全ての駅に停まるため、ほぼつばめでした。(このさくらですら停まらない新大牟田筑後船小屋って一体…)そして、新鳥栖駅到着後、向かいのホームに回送の800系↓が停まっていたので撮っておきました。

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私の初めての九州新幹線博多〜新鳥栖の1駅を除く全線乗車、というなんともビミョーな結果となりました。

 

かもめの発車は11:20とそれまで時間があるため新鳥栖駅周辺を散策します。まずは西口から出てみます。パッと見、バス乗り場と駐車場、そしてその先に住宅、と特に何かあるようではありませんでしたので、駅の反対側、もう1つの出口である東口に向かいます。こちらは住宅があっただけで西口より何もありませんでした。散策終了。私の散策は1、2分程で終わりました。

 

さて、特急かもめですが、主に大きく分けて2種類の車両が主に運用されています。

1つは787系です。

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長崎駅にて

元々は博多〜西鹿児島(今の鹿児島中央)を結ぶ特急つばめ用の車両ですが、九州新幹線の全線開業に伴い、在来線特急つばめは廃止され、かもめ等さまざまなJR九州の特急に使われています。

もう1つが885系、通称白いかもめです。こちらはカーブで車体を傾けることでカーブでもスピードを落とさず走れる、振り子式の車両です。(787系は振り子式ではありません)そして、885系1次車2次車のさらに細かく2つに分けることができます。何が違うのか?まずは写真をご覧下さい。

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885系1次車 長崎駅にて

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885系2次車 長崎駅にて

パッと目につく違いはライトの形状でしょうか。2次車の方が大きくなっています。また、よくよく見てみると1次車はかもめのマーク、2次車はソニックのマークがあるのがわかるでしょうか?(青帯の下、左とか、ワイパーの下にあるアラウンド・ザ・九州のつばめが回っているマークの下とか、鼻の部分、かもめマークは○に∨のようなマーク、ソニックマークは○にSのマーク)そう、元々1次車はかもめ用、2次車は主に博多〜大分を結ぶ、特急ソニック用として製造されました。今では共に窓の下の帯は青色ですが、元々1次車の帯は黄色でした。2000年に1次車、翌2001年に2次車がデビューしてからはそれぞれ1次車はかもめ、2次車はソニックとして主に活躍していましたが、当初より検査や予備編成の都合から1次車がソニックに、2次車がかもめに使われることも多く、今では1次車の帯も2次車と同じ青色に塗り替えられ、また、かつて1次車の側面にはかもめのロゴが、2次車の側面にはソニックのロゴがあったのですが、ともにアラウンド・ザ・九州のロゴ↓に変更されており、かもめ用、ソニック用の区别がなくなっています。とはいえ、先述の通り、先頭部のロゴは残ったままです。

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あとワイパーの本数も違うのがわかりますかね?1次車が3本、2次車が2本です。

このことを念頭にこの写真を見てください。↓

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こちらは先程載せた1次車の、反対の先頭車(6号車)の写真です。同じ1次車なのに、ワイパーの本数は2本となっています。一番左、ワイパーをつける根本はありますが、ワイパー本体はありません。なぜこんなことになっているのでしょうか?

青帯の右側に「SM3」と書いてある通り、こちらはSM3編成という編成です。だからなんやねんと言いますと、2003年7月、長崎発博多行のかもめが長崎本線肥前長田〜小江間で線路上の岩塊に衝突して脱線転覆する事故がありました。この事故に遭ったのがこのSM3編成というわけです。この事故で博多側3両(4、5、6号車)は事故廃車となり、新たに製造されましたが、このときワイパーの本数が2次車と同じ2本に変更されたというわけです。他にも色々細かな違いがあるのですが、この辺にしておきます。

 

なんとなくお気付きかもしれませんが、私は885系、特に2次車が大好きです。(1次車はそれほど)あの丸っこいフォルムと大きくて少し丸っこいライト。それがかわいくてかわいくて仕方ありません。最初に「かもめに乗りたい!」という欲望が湧いたと書きましたが、より正確には885系2次車に乗りたい!」でした。ですが、1次車が7編成あるのに対し、2次車は4編成と1次車のおよそ半分しかないため、2次車がくるかどうかは私の運次第です。(事前にわかるんですかね?どなたかご存知ありませんか?)

 

885系の話に脱線し、最後は文字通り、脱線の話に脱線してしまいましたが、私は何をしていたかというと新鳥栖でかもめを待っているところでした。11:20発のかもめ17号に乗る予定でしたが、電光掲示板を見てみると私の乗換案内では出てこなかった10:43発の臨時かもめ91号があることがわかりました。すぐに運用を調べます。JTB時刻表JR九州のホームページで885系787系かはわかるんですね。885系の1次車か2次車かはわかりませんが。しかし、臨時列車のためか他のサイトも当たってみましたがわかりませんでした。

わからないので885系2次車が来てもいいように一応ホームに向かいましたが、来たのは1次車でした。よってかもめ91号は飛ばして、予定通りかもめ17号に乗ることにします。

 

JR九州のホームページによりかもめ17号は885系だということはわかっていたので。期待を胸に待ちます。遠くからだんだんと近づいてくる白いかもめ。お前は1次車なのか?2次車なのか?果たして結果は、

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1次車でした。(ᗒᗩᗕ)残念、、、

まあ、ヘッドライトの光り方からして割と遠くからでも1次車だとすぐわかったんですけどね。一応近づくまで希望は持っていました。

これに乗り込むか、次の1時間後のかもめ(下手したらもっと後のかもめ、かもめは大体1時間に1本)を待つのか迷いますが、次のかもめも2次車かどうかわからないこと、長崎での観光時間が減ること、上の画像ではわかりにくいですが、来たのがSM3編成ということである意味2次車より珍しいことからこのかもめに乗り込むことにしました。内装はほとんど同じですし。(窓下のステンレス切り抜きロゴやヘッドレスト裏のロゴが1次車がKAMOME、2次車がSONICになってるくらいですかね?)2次車はまた別の機会に乗りに行きます。

私が乗り込んだのは6号車(最後尾)です。あわよくば、後面展望を楽しもうと思っていましたが、客室と運転室を隔てるガラスが白いガラスになっていて見れなかったので断念します。しかし、発車後後ろを振り返ってみると、なんということでしょう、先程まで白かったガラスが無色透明のガラスになっていて後ろの景色がよく見えるではありませんか!調べてみると液晶ガラスが使われており、普段は無色透明ですが、停車時非常ブレーキがかかっているときは白く曇るようです。万が一の事故の時、グロテスクな光景を見せないための工夫だそうです。

885系は登場時、普通車も含めて全席本革のシートが使われていましたが、匂いが苦手とか、滑って乗り心地がよくない、などの乗客の要望を汲み、一部車両でモケット張りに変更されています。私が乗った6号車もモケット張りでした。↓

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モケット張りのシート 席によって柄も異なる

さて、先述した通り885系振り子式車両です。振り子式車両はカーブでスピードを落とさず走れるというメリットもありますが、独特の揺れゆえ、人によってはかなり酔うようです。(酔う人が続出したそうな)それゆえか後の車両ではあまり振り子式が採用されず、代わりに空気ばね台車などが採用されています。かく言う私も以前振り子式特急オーシャンアロースーパーくろしお(ともに今はくろしおに統一)で酔ったことがありますが、この日かもめでは一切酔いませんでした。乗ったときはカーブでの傾きもスムーズすぎて振り子式ということを一瞬忘れていたほどでした。しかし、よく見るとしっかりカーブで傾いています。なぜ以前あんなに酔った振り子式で一切酔わなくなったのでしょうか?1つ思い当たることがありました。

それは私が乗り心地の悪い列車に乗り慣れていた、ということです。高校時代、通学にJR西日本快速、時には新快速を毎日のように使っていたのですが、まあこれが揺れる揺れる。(乗ったこと乗る方は分かると思います)しかも座れないのが当たり前でいつも立っていましたので、そんな私からすると振り子式車両の乗り心地の悪さは大したものではなかったのかもしれません。高校時代の経験がまさかこんな風に活きるとは思いませんでした。

さて、私が乗る885系1次車、かもめは"快適に"長崎本線を西に進み途中有明海の絶景を見ながら(列車が速くてカメラを構える時間がなかったため、あまりいい写真は撮れませんでした)新鳥栖から1時間半ほどで終点長崎に到着しました。

長崎駅にて」の写真のうち885系1次車は下車後撮ったもので、787系885系2次車は翌日撮ったものです。翌日2次車を見れたんですよね〜。2次車ファンですのでホント嬉しかったです。

 

と、まあ「さくら&かもめ乗車記」みたいなタイトルにしましたが、後半は私が885系について語っているだけの記事になってしまいました。できれば西九州新幹線開業前に885系2次車で長崎に向かいたいと思います。(長崎駅の感じと885系の感じがなんか合ってる気がして好きなんです)

かなり長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

※余談(という名のただの宣伝)

2022年5月に885系1次車がKATOより再生産されるそうです。こちらの製品では振り子機構が搭載されており、実車同様、カーブで車体を傾けて走行します。興味のある方は是非!てか、2次車も再生産してくれ!

2次車はこちら↓

中古でも安くて3万弱ですか、、、私885系2次車を3年ほど前に購入しましたが、そのときは新品で1万6〜7千円ほどでしたよ。鉄道模型に限った話ではないですが、発売から時間が経ち在庫が少なくなる、あるいはなくなると中古でもかなり値上がりします。ほしいと思ったら在庫が豊富にある内に購入したほうがいいかと思います。

日本最南端の駅、西大山駅訪問記&指宿砂風呂体験記&長崎鼻観光記

 

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タイトルが長くなってしまいました。1記事に詰め込み過ぎましたかね。

東根室に行ってからおよそ半年後、つい先日、日本最南端の鉄道駅、西大山駅薩摩半島最南端、長崎鼻(こんな名前ですが、鹿児島にあります。大分にもあるらしいです)に行ってきたので、その時のことを書こうと思います。

鹿児島中央→指宿

始まりは鹿児島中央駅。まずは砂むし温泉に入るために、鹿児島中央7:51→8:59指宿

指宿に向かいます。ちょうど通学の時間帯ということもあり、混むかなと思っていましたが、鹿児島中央に向かうのではなく、鹿児島中央から出ていく列車であったためか、そこそこ高校生は乗っていましたが、それほど混んでいませんでしたし、途中いくつかの駅で高校生の集団が降りてからはがらがらでした。途中駅ですれ違った鹿児島中央行きの列車はかなり混んでいましたがね。

そんなことを言っているうちに1時間ほどで指宿に到着します。ここからはグーグルマップによると1.4kmほどの距離を歩いて砂むし会館砂楽に向かいます。

まずは2階の受付でタオル代等諸々込みで1500円支払います。砂よけタオルもバスタオルも現地で借りられますので、手ぶらで行っても問題はありません。バスタオルは返却ですが、砂よけタオルは購入(200円)となり、持ち帰ることができます。200円もったいないという方は自分でタオルを持っていっても大丈夫です。

受付で料金を支払ったあとは1階の更衣室に向かうのですが、1階に降りるとこんなものがありました。↓

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そう、イーブイです。指宿駅にもイーブイのグッズがあり、指宿とイーブイなんの関係があんねんと思い調べてみると、指宿市では、

イーブイ好き→いーぶいすき→指宿

と語呂が似ているからという(わりとこじつけの)理由でイーブイ指宿市スポーツ・文化交流大使に任命されているようです。このパネルだけでなく、市内にはイーブイとその進化系のマンホールが設置されているようです。

イーブイの話は置いといて、更衣室で浴衣に着替えた後、案内に従い指定の場所に向かいます。あとは係の方にお任せです。寝転ぶ際、頭にタオルをかけてくれ、その後、砂をかけてくれます。砂風呂は初めてなのですが、その感想としては"重っ"でした。かなり砂の重さを感じました。しかし、次第に慣れてくるとポカポカして、気持ちよかったです。かなり汗はかきましたよ。

砂風呂の会場には時計があり10分経ったら出てください、とのことでしたので、10分後、自分で脱出しました。ちなみに、砂風呂の効果は普通の入浴の3〜4倍ほどあるそうで長時間入ると血管や心臓に負担がかかったり、砂も熱いので低温やけどの恐れがあったりと危険なのでやめましょう。

出たあとは砂を落とす場所があるのでそこで砂を落としたあと、通常の温泉に入りました。平日の朝ということで空いていると思っていましたが、そこそこ混んでいました。

指宿→西大山

さて、砂むし温泉を満喫したあとはまた指宿駅まで1.4kmほど歩いて向かいます。

そして、指宿からは

指宿11:30→11:52西大山13:39→14:41枕崎15:53→18:43鹿児島中央

と行く予定で、西大山なんもなさそうやし1時間半どうしよかな?まあ、最悪そんくらいなら駅周辺ブラブラしてあとは駅で休憩するか〜と思いながら歩いていましたが、指宿駅に着くとこんな掲示がありました。↓

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マジかよ…そんなん知らんて…

朝着いたときにはこの掲示に気づきませんでした。この日は工事実施日でしたので、影響をもろに受けます。指宿11:30発枕崎行が西頴娃行に変更となりましたが、西頴娃は西大山より先なので、指宿11:30発で西大山までは行けます。しかし、その後乗る予定だった西大山13:39発(指宿13:19発)が運休ということになり、次の列車となると、西大山14:43発となってしまいます、つまり、西大山での滞在時間が3時間となり、それに伴い、枕崎での滞在時間がたった7分となってしまいました。西大山1時間半ならどうにかなったやろうけど、3時間なんどないしたらええねん、さすがに3時間もボーッとすんのはイヤやで、それに枕崎散策したかったのにできひんやん、と思いましたが、そんなことを言ったところで運休となる列車が運行されるわけではないので、まあ、しゃーないなと、とりあえず指宿11:30発に乗り込みました。

そこから20分ほどで西大山駅に到着します。

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ついにやってきました!西大山!あと残すは日本最西端たびら平戸口のみです。それもこの2日後に行き、日本最○端の鉄道駅、全駅制覇してきました!ゆいレールは知らん)

西大山では私以外にも数人の方が下車され、写真を撮られていましたし、列車ではなく車で訪れている方もいらっしゃいました。1つ驚いたのが、若い女性が結構駅に来られていたことです。鉄道ファンくらいしか訪れないと思っていたので意外でした。なんでしょう、映えるんですかね?私にはよくわかりませんが。

駅の写真を撮ったあとは、西大山駅の前にあるかいもん市場久太郎にて、到着証明書を110円で購入しました。

西大山→長崎鼻→ 西大山

さて、問題はここからです。3時間をどう潰すかです。着いてからまだ10分も経っていません。幸い駅前に周辺の案内板があったので、そこにあった長崎鼻(グーグルマップで徒歩4.3km)に歩いて向かうことにしました。私の足なら片道1時間もあれば十分行けますし、いい感じで時間を潰せるだろうと考えたためですが、温泉で疲れを癒やしたあとに往復8.6kmも歩いて疲れにいく、という謎行動を取ることになりました。

人が全然歩いていない田舎道をひたすら歩き続けます。そして、もう少しで長崎鼻、というところでまさかの光景が。そう、西大山で下車された方が私の横を自転車で抜いていったのです。しかも複数の方が。は?どゆこと?地元の人ではなさそうやったし、レンタサイクルでもあったんか?と思い調べてみると、先程到着証明書を購入したかいもん市場久太郎にて、レンタサイクルがあったとのことです。なるほど…そういうことでしたか。全く気づきませんでした。先程の掲示といい事前調査が甘かったですね。

そして、長崎鼻に到着します。

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この日はあいにくの曇りでしたが、晴れていたらさぞ景色はきれいだっただろうなと思います。長崎鼻浦島太郎竜宮城へ旅立った岬として言い伝えによるられているらしく乙姫様を祀った龍宮神社や、浦島太郎とカメの像がありました。浦島太郎とカメの像の周りを2周(男性は左回り、女性は右回り)し、カメをなでると願いが叶うそうです。皆さんカメの頭を撫でるのか、そこだけ色が違いました。(私も頭を撫でましたが)

その先灯台があり、さらにその先も降りることができたので、行ってみました。

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行こうと思えばもっと先までいけますが、途中大きめの水溜りがあったのでこの辺までにしておきました。

この記事では長崎鼻の魅力を十分伝えきれていない気がしますが、長崎鼻はいいところでしたよ。線路工事の影響で西大山3時間滞在となったときはホントどうしようかと思いましたが、そのおかげで長崎鼻に行くことができたので結果的によかったです。みなさんも西大山駅を訪れた際は待ち時間を使って長崎鼻に行ってみてはいかがでしょうか?もちろん、レンタサイクルで。言うまでもなく、往復歩きはしんどかったです。

そう、私は帰りも歩きです。行きと同じ人っ子一人いない、とは言いませんが、二人、三人しかいない道をひたすら歩き西大山駅に戻ります。ちなみに、長崎鼻から西大山の3つ隣、開聞駅まではバスが出ていますので、そちらを利用してもいいかもしれません。確か1時間に1本くらいあったと思います。(2022年3月現在)

西大山→枕崎→鹿児島中央

西大山から今度は最南端の始発・終着駅、枕崎駅に向かいます。西大山から枕崎までは1時間ほどです。

稚内駅を訪れたときもそうでしたが、最果ての終着駅、ということで、ここまでくると一種の達成感がありました。

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しかし、そんな達成感に浸っている暇はありません。なにせ7分しかないもので。駅周辺の写真を撮って即、折り返しの鹿児島中央行に乗り込み、鹿児島中央に向かいました。ある場所ではのんびり時間があったり、またある場所では全然時間がなかったりと緩急のついた1日でした。

 

この翌日、鹿児島中央から長崎に向かい、さらにその翌日日本最西端の駅、たびら平戸口を訪れました。そのことも別記事で書こうと思います。

 

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。